2014年7月19日土曜日

電子書籍の盲点?

基本的に電子書籍の場合、読む権利を取得している。
そのおかげで、書籍の再販は出来ない。
条件付きグループ内での回し読みは可能だが、赤の他人に回すことが出来ない。 厄介なのが、費用である。
物理的な本の場合、古本屋さんに行って売ることができるけど、電子書籍の場合はできない。もっとも危惧されているのは、もし、提供している会社が、そのサービスの提供を中止したり、規約を変更した時だ。ユーザーは取り残されてしまう。

Amazonですら、ジョージオーウェルの1984で電子書籍のデータ提供している会社が出版権を持っていなく、データを削除して、ユーザーのKindleから消えた。これには衝撃を覚えた人たちが大勢いた。

日本の場合、もっと市場が未熟であり、提供している会社が少ないし、書籍もお世辞でも多いとは言い難い。会社が倒産したりしたらどうなるか?
そう、データも消える。あっという間に!

さて、それなら日本の電子書籍の価格は妥当か?
私は思わない。

日本の本の流通は複雑であるが、わからないことはない。売れない書籍は引き取り制度もあったりする。書店への儲けも入っている故に定価販売。

それが全く必要ない電子書籍がなぜ同じ価格(少し割り引いたくらい)なのか不思議でたまらない。流通コストも引取制度も全くない。クラウドにデータを置いているだけ。その価格ですら大した金額ではないのに、この値段。
さらに端末代も掛かってくる。

普及させたいなら端末を各社が無料配布するしかないでしょう。それはできない。幸いスマホ、タブレット端末やパソコンで無料アプリが存在するからヨシとしよう。

電子書籍サービスを提供していた会社が事業を停止しても補償の義務はない。返金する義務もない。さらに新サービスに移行した時に規約が変わったりしたときは?これも規約上、ユーザーは取り残されることにもなる。ヤマダ電機は対応したみたいだが、炎上は免れなかった。

レンタルと思えばいいのか?
う~ん、それに近いんだとユーザーは認識するしかない今の現状。

レンタルサーバーやパソコン通信のアドレスとかは?利用権であり、似た状況だ。ガイドラインって存在するのか?
いや、ほとんどないに等しい。

ポイントバックとかでユーザに見なし返金できる制度があればまだ救われるかも知れないが、大きなリスクを背負っている。そして、ユーザももっと賢くならないといけないが、個別利用規約があるなか、ユーザはわからない。そして、重要なことは小さくしか書かれていない。

何が必要なのかは日本のこの金額ならコンテンツを継続して利用できる仕組みが必要不可欠である。この辺りは業者側が仕組みを作るべきである。

やはりAmazonの一人勝ち?