2013年8月17日土曜日

墓不足解消はあるのか?多分NOだろう。

最近、都内でお墓が足らないと言う記事をよく見る。
今日のこの日経新聞朝刊も書いている。
日経新聞 2013/08/17 朝刊

この記事の小谷みどりさんは私が常任理事を努める日本葬送文化学会に所属しているので、知り合いだ。

この間も知り合いを通じてお墓の相談があった。みんな最期のことは不安なのは当たり前。葬祭業に携わる人たちも重々理解しているつもりだが、現実は我々が想像する以上に複雑だ。

それは家族構成や事情がそれぞれ変わるからであり、予算だけではなく、考え方が家族内で異なるからだ。

お墓は宗教法人であっても簡単に増やせるモノでもない。更に合葬墓や納骨堂が簡単に作れるわけでもない。それぞれの自治体での規制があり、従うしかない。むしろ、自分の土地だからと言って、そこに遺骨を埋めたり砕いて撒くことも許されない。まして海辺に捨てることもできない。

お墓が足らないのは事実であり、一度お墓を作ると、そのお墓を継承せねばならなくなる。いわゆる相続放棄はできないので、何とかせねばならない。そこで合葬墓や樹木葬などが考えられた。
つまり煩わしさを処理したと言うこと。

今日、私はお墓参りを子どもとして来た。祖父、祖母以外に他のご先祖様が入っているらしい。実はそれを知っていた横浜の親戚の住職が亡くなったのと、本来は私が後継ぎになる予定ではなかったので、祖父の埋葬の時に聞いてなかった!まぁ、過去帳や誰か親戚に聞けばまだわかるはずなのであまり心配はしていない。幸いうちは先祖代々のお墓があるが、実はこれが足かせになることすらある。これも財産と見なされるからだ。

さて、お墓が足らないのから入りたくても入れない人、入りたくない人がいるのも事実である。お墓のコストが高いからだ。永代供養、墓石代、お墓の区画代、管理費、お墓参りに掛かる費用(まして一時期に流行った北海道や田舎にバケーション気分でのお墓参り旅行の費用)など今では納得できないことが多い。

あなたならどうするか?
倍率が高いお墓で指を加えてチャンスを待つか、別の所を利用するか、そのまま待っているか。私なら多分、別のところか、海に散骨をするかを考えると思う。大勢にこれを聞きたいと思う。