2016年10月22日土曜日

3D Systemsの3Dプリンタ、やはり凄い

最終日にやっとIT Pro Exproに行けた。
入ったところに3D Systems社があるじゃない!
これはきっと何かのご縁かと思って、覗いてみた。


今回、同時に他の展示会もやっていて、そっちの招待状もあったけど、疲れたので諦めましたが、ここの案内のスタッフ、手際よかった。

さて3D Systems社さんと言えば3Dプリンタで色々な特許を持っている老舗。
もう30年くらいやっているはず。




今回展示されていたのは下の写真でオレンジの◯がついているものたちだ。
石膏、樹脂と金属のプリンタ。(展示中)と書かれている。

はい、金属です。東京八重洲口に金属を出力できる3Dプリンタがありますので、ソディック社で、他社製品ですが、ぜひみてください。



はい、ここで私が注目したのは二種類のプリンタです。
1つ目は、Foreverence社が利用している石膏用のフルカラー印刷機。
これは1000万クラスでメンテ費が初年度の200万弱掛かるそうです。
これで遺灰入れを作ります。

こちらのブログでも書いておきますが、今、Foreverence社と提携して遺灰入れの販売をしています。F社はこの前、Princeさんの遺灰入れを作った会社です。
ENDEX(エンディング産業展)で知り合いまして、社長と意気投合しました。


このようにモノが出来上がります。


この機種はProjet 660 Proですが、この半分くらいのもあるとのことです。
つまり、500万円くらいからスタートする価格が。
この機種ですら、コンプレッサーがあるので、やはり100V15Aは必要とのことです。
常時と言うことではないのですが、コンプレッサーが稼働したり起動時にはかなりの電力が必要なので、お気をつけくださいとのことです。


実はこれら3DプリンタのヘッドはHPやリコーが作っています。
要するに、熱溶解型やインクジェット方式などは通常皆さんが見るプリンタと同じ技術です。だから「印刷」とも呼ばれています。


実は、私が紹介したいのはこれではなく、実はエントリーモデルです。
今回は展示してませんでしたが、Cube Proです。
今までのは2ヘッドでしたが、同じ素材のモノしか扱えませんでした。
今回は3ヘッドに対応して、水溶性の樹脂を使うことが出来て、更に2色扱うことが出来ます。

つまり、水溶性の樹脂でサポート材として支えを印刷し、モノが出来上がったら水に漬け込んでフニャフニャにさせて簡単に取り除くことが出来ます。
Cube Xの時は水酸化ナトリウム水溶液(NaOH)を利用していてアルカリ性の液体でしたが、今回のは水で大丈夫だとのことです。

3ヘッドを搭載したことによって、ABS、PLA、ナイロンまで使えるようになったことは大きいです。更に水溶性樹脂でサポート材を使いABS、PLA、NYLのどれかで作ったモノを支えて、あとで水につけて取り除けば作れるモノは無限になります。

ここで一つ注意があるのは、フルカラーではありませんから。

しかし、武藤工業さんね訪れたのが、あれから2年近く経っていることでした。


そして、もう一つ!
3D Systems社の場合、材料はサードパーティ製のは使えませんから。
これがランニングコストを高くしていると言う噂です。
しかし、メーカー側からすれば、品質の悪い材料(安い中国製はかなり粗悪なのがあるそうです)ヘッドを潰してしまう可能性が高いのでプロテクトをかけているとのことです。

プリンタ業界でもエ◯リカ社などのインクはお世辞でも良いとは言えません。
ヘッドの目詰りの原因にもなったり、色もきちんと出ないので信用は出来ません。
今でもそうです。

こう言う問題を避けるためでしょうね。