2010年1月2日土曜日

2冊、読み終えた

今日2冊読み終えてしまった。
1冊は齋藤孝氏の「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術。実はこの本は昨年末から読み始めていたが(今週)12月中には読み終えることが出来なかったので今日、一気に読んでしまった。面白いことに色々な人が同じようなことを書いている。3色ボールペンを使って仕分けするとか、ノートは点付きのを利用するとか。やはり自分の頭の中を整理し、常に情報を引き出せるようにしなければならない。知識は利用しなければただのゴミと一緒。トレーニングしよう!
もう1冊は先ほど読み始めて、すぐに読み終わってしまった。聖路加国際病院理事長、名誉院長の日野原重明先生の「メメント・モリ」。死を想うことはとっても大切であると言う本だ。御年98歳(1911年10月お生まれ)で未だに元気でいらっしゃる。大病を幾度も乗り越えた先生のお言葉、とっても重みのある本だ。

私の実家が5代続いている葬祭業だ。死はいつも見ている。自分もどれだけ仕事にかり出されたか。そして自分もどれくらい携わったか。数え切れない。死別の悲しみは人それぞれ違う。これは人間にはとても大切な心である。昨年3月まで日本葬送文化学会会長をなされていた谷荘吉先生の2年間のテーマでもあった。日野原先生は谷先生の恩師でもあると伺った。
私は日野原先生が理事を務める神奈川県中井のピースハウスに幾度かお迎えに訪れたことがある。先生の本を読んで初めて知ったのが、患者さんの平均滞在期間が3週間であると言うこと。そんな短かったとは。

お正月早々に重たい暗い話しになるかと感じられるが、そうではなく、人生は生と死は表裏一体であることを皆さんに理解して頂きたい。死を見つめ、今を生きる。昨年はかなりの自殺者が出た年でもあった。交通事故死は減って5000人を切ったと昨日発表されたが、自殺者の数は35000人近くで過去最大であったと。

今年は大勢の人たちに命の尊さを知って欲しいと願う。
そして葬儀に携わる人たち、葬儀社以外、みんな死生観の哲学者になって欲しいと願う。
だから一人の死を無駄に扱わないで欲しいと。感謝の気持ちを大切に。