2010年1月18日月曜日

アマゾンKindleが仏独対応

Amazon Kindle がフランス語とドイツ語に対応したと発表された。
私が気になるのは、そこではない。
ハッキリ言って1バイト圏ではそう難しいことではない。
フォントだってセリフとサンセリフを入れても大した容量にはならない。
しかし、一歩進んだことは確かである。
キンドルが日本語対応する時間はもう少し掛かると思う。
フォントの容量だけではなく、処理速度などにも影響しそうだ。

私が気になるのは出版業界と言うより印刷業界がどうなるかだ。
Amazonは自費出版を勧めている。そう、多くが駄作であろうが、名作であろうが出版してくれればお金が動く。それもハードルを一気に下げてアマゾンで売ってくれれば尚更。つまりデータで本をキンドル向けに提供と言う仕組みを狙っている。

出版社の場合は、自費出版の編集後にHTTPSが通る認証サーバにデータを置くだけ。課金は全てアマゾンがやってくれる。そして収入は執筆者に印税、出版社にはサーバ代、アマゾンは販売手数料での山分け。ここで抜けるのが印刷屋さんと製本業者さんである。

もしかしたら印刷屋さんがサーバを持つのかも知れない。それを行うことによって今のビジネスシステムが残される。しかし、日本の中間卸のところが疲弊する。
こう言うところが広告代理店と手を結んだり、データセンターを構築したりするのが21世紀なのかも知れない。誰しもが勝つビジネスモデルではないが、明らかにアマゾンが仕掛ける技であることは確かだ。
現状でもアマゾンは中間卸業者を抜きにして色々と幕張の倉庫から流通させている。

もう一つ、良いことは自費出版した本に、写真や画像をふんだんに使ってもページ数を気にする事がないこと。データ容量は必要になるだろうが。これこそサーバ管理技術。例えばライブドア社なんかスゴイ技術力を持っているし、データセンターも持っている。こう言うところにもっと力を入れるのだろう。