2012年12月14日金曜日

ソニー eReader の新製品

ソニーの電子ブックリーダーが求めやすい価格になって新登場?した。
楽天Kobo gloとAmazon Kindle Paperwhiteが同じ7980円の価格で、ソニーが9980円。つまり2000円高い。仕様はそれぞれ同等で6"サイズのホワイトディスプレイ。Kobo Touchがいつの間にかに1000円値下げされて、Kobo miniと同価格になっていて6980円だ!

さて、ソニーの強さと言えば長年販売している電子書籍が豊富なことだ。楽天は水増しで注意を受けたが、そんなのは楽天には屁のツッパリにもならん。日本ではAmazonが一番の後発だが勢いがある。AppleのiBooksはどうか・・・これはまた別次元である。

作家の立場からどこがよいか。
自由度を求めるならやはりePub方式を採用しているKoboか。しかし、それはあくまでも個人で電子書籍をデータとして配布する場合で、ビジネスとしての種まき状態なのかも知れない。Amazon KindleもePub方式を読み込める。私のKindle with KBは日本語もこのフォーマットで読み込んで表示することもできる。
AppleはビジネスとしてAppleが価格を設定するのであまりウケがよくないのは確かだ。Amazonは出版社から嫌がられているのも確かで、Amazon Kindleに出版した作家は出版社八分される恐れもあって懸念材料でもある。あれ?これって不当競争じゃないの?出版社の言い分は問題あるかな・・・でも編集長のおかげで作家がある日本だから。
ソニーは期間限定で1000円割引の特典があるみたいだ。でも価格差は埋められない。

更にブックリーダーの価格は下がりつつある。ヘタしたら3000円くらいまで下がるのではと言う考えもある。半導体とディスプレイの価格だ。どこまで妥協できるか。Amazonみたいに損して得取れ方式でリーダーを無償または低価格で提供し、本業の本の販売と言う事業でナンとかする考えがあるならまだしも、ソニーみたいにハードのみを売って稼ぐと言うハード思考や楽天みたいにナンでもOKの会社とはかなり違う。
そして気になるのがWin8などのタブレット型PCやiPadやケータイ、Androidタブレット端末だ。これらはカラーであり、液晶も高解像度となりだいぶよくなっているので単機能のブックリーダーだと寿命がないかと思われがちかも知れない。でも私は日本での電子書籍と電子書籍はこれからの時代だと思う。今まで低空飛行どころか離陸判断速度までにも達してなかった業界が、やっとその判断ができるようになったと思う。

次は海賊版がどれくらいでるか・・・
自炊どころか、データのコピーでどれくらい海賊版が現れるかが課題かも知れない。印税で食べていく著者にはキツイ話ではあるが、本当に無名な人は名前が売れると言うので諦めてしまい開き直ってしまうのではと危惧している。これが電子の世界。守らねばならないが、必ず人間が作ったものは人間が裏をかくので厳しい時代でもある。逆にアマチュアの場合は開き直るのが良いのか。どっちにしても人様の商品の海賊行為は犯罪だ。

Amazon Kindle、Rakuten Kobo、Sony Readerをどれをとっても日本の場合、マンガと言う超優れたコンテンツがあり、弾があるのだが、それは出版社が牛耳っているのは確かだ。離陸判断速度まで達したのだから飛び出して欲しい。だがいつまで飛べるか。