2016年4月2日土曜日

PoE Injectorの価格

先月の日経メッセの会場である会社がこんなモノまで扱っているのかって。

はい、日立金属です。

ナンで?って聞いてみました。

実は、自社のシステムで使うために開発しているモノだと。
そして、Allied Telesisがライバルとのことらしい。





ってことで、パンフをもらった


そもそもPoEインジェクターってナンで必要なの?ってところから説明しないと。
その前にPoEってナニ?って言う人もいそうだわ。

PoEって言うのはPower over Ethernetの略で、イーサネットのケーブルに電源ラインまで入れて、機材の電源を供給しちゃおうと言う規格です。

つまり、電源タップが取りにくいところ(屋根裏など)にケーブルは通せるけど、電源タップまでは置く場所や配線が出来ない場合に重宝するモノです。だって別途電源アダプターを置くこともないからね。

って言う便利なグッズ。
そしてこのPoE Injectorによって総長約100mくらいまで電源を供給できるわけですよ。

これによりイタズラで電源を抜かれる心配がないわけですね。

さて、業務用って言うのが基本です。
そこには何が求められるか?
1) パワー(Watt)
2) 放熱性
3) 安定性と耐久性(言うまでもなく、これは当然でしょう)
4) 電源アダプタの有無
5) 大きさ(インジェクションが1つか複数かで変わる)
6) 保証・補償

Googleさんで PoE Injector で検索すると、これが出ます(スポンサー広告)

1インジェクション(INとOUT)-- つまりデータが流れるEthernetのケーブルをINに入れて、OUTは電源も一緒に供給すると言う方法で実売価格が5400円からあるではないか!

そして日立金属さんのは21000円プラス消費税!
ってことはちょっとおカネを出せば4セット買えるじゃない!

はい、そうですね。
日立金属さんの営業をするつもりではないけど、私も悩みました。

エレコムだろうがバッファローだろうが業務用のモノはほぼ、先ほどの1〜5が同一条件。
では、何が違うの?

って保証内容なんですよね。
電源って一番壊れやすいんですよ。

そこで、支援があるかないか、センドバック補償なのか、すぐに代替品を送ってくれるのか、ファームウェアの更新があるのか、ドキュメントがしっかりしているのかがある。

実は、日立金属さんの ApresiaLightのPoE Injectorは5年無償保証ってことです。
他は1年や長くて3年。

だいたい、3年くらいで壊れる。

PoE Injectorが壊れると普段の業務フローでは把握できないことが多い。
動いていて当然だと思うから。まして、ハブは動いているけど電源だけが供給されないとか言うトラブルは多くある。

安いのは15Wまでしか対応していないなど、複数ポートの場合、全ポートの合計60Wまでとかあるので(これでも1ポート15Wとかの制限もある)注意が必要。
そしてギガ対応かと言うのも、多くの場合が100Mbpsまでしか対応していないことがあるのでこれも注意が必要。

本当はこれでRaspberry Pi3の電源も一緒に供給できると嬉しんだけど。

つまりラズパイ3がPoE対応になって、電源はEthernetケーブルから供給されるオプションがあるならとっても嬉しい。